【合格】貿易実務検定C級 Web試験 独学での勉強法と勉強時間

貿易実務検定C級
さわむら

貿易実務検定C級 Web試験ってどんな試験?独学で合格するために必要となる勉強時間や効率の良い勉強方法は?そんな疑問にお答えします。

こんにちは、メーカー勤務で約10年ほど貿易事務員をしている 沢村(さわむら) です。

物流会社やメーカーでの貿易実務経験をもとに、皆さんのためになる情報を発信していきます。

今回は貿易実務検定C級 Web試験がテーマで、以下の内容についてまとめています。

  • 貿易実務検定C級をおすすめしたい人
  • 試験概要(難易度/試験形式/出題内容 など)
  • 試験対策(おすすめの参考書/勉強方法 など)

貿易実務にかかわる人には、ぜひおすすめしたい試験です。

目次

筆者について

貿易実務8年の経験あり
※貿易実務検定C級受験時

貿易実務検定C級受験時の経歴は以下の通りです。

  • 貿易実務8年程度の業務経験あり
  • IATA ディプロマ 国際航空貨物取扱士(危険物) 取得済み

受験時、貿易実務について全くの初心者ではありませんでした。

貿易実務検定C級をおすすめしたい人

初心者におすすめ

貿易実務検定C級は、これから貿易関連の仕事に関わりたいと考えている貿易実務初心者に特におすすめしたい資格です。

貿易実務になじみのない方でも、正しい方法で勉強すれば十分に合格を目指せる資格となっています

私自身はじめて実務で書類作成を行った際、よくわからない用語が多く作業背景についてもあまり理解ができていなかったため、書類作成の進め方に悩むことがよくありました。

もしその当時に貿易実務検定C級で得られるような知識を持っていれば、作業の流れを理解してよりスムーズに実務をこなすことができたのではないかと感じます。

そのため、初心者のうちにこの試験をうけて基礎知識を身につけることをおすすめします。

また貿易実務検定C級のテキストには、貿易実務の定型業務を行ううえで必要な基礎知識が盛り込まれており、非常に実用的な資格です。そのため一通り自分で業務を完結できるような中級者のかたにとっても、持っていて損はない資格です。

国際貿易の流れを理解することができるので、グローバルカンパニー勤務者にもおすすめです。

さわむら

貿易実務検定C級は、費用と勉強時間に対して得られるメリットが大きい資格ですね。

もし管理業務などの仕事に従事しているかたは、貿易実務検定C級に合格後、B級やA級の資格取得も目指してみましょう。

試験概要

貿易実務検定とは

貿易実務の能力
知識を測る試験

貿易実務検定とは日本貿易実務検定協会が実施している貿易実務を行う方や興味のある方を対象にした検定試験です。

難易度に応じてA~C級までが設けられており、スキルに応じた難度の検定試験を受けることが可能です。

詳細は貿易実務検定協会の公式サイトを参照してください。

検定試験実施日・申込受付期間

貿易実務検定C級 Web試験はここ数年においては、年に5回(3月、5月、7月、10月、12月)実施されています。

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貿易実務検定1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
A級
B級
C級
◎:試験実施月

第98回 貿易実務検定C級
2023年5月14日(日)

第98回 貿易実務検定C級

第98回 貿易実務検定C級 Web試験は 2023年5月14日(日)に実施予定です。

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項目内容
検定試験実施日2023年5月14日(日)
申込受付期間2023年3月9日(木) 12:00 ~ 2023年4月24日(月) 12:00
受験票発行2023年4月27日(木) ~ 2023年4月30日(日)
アカウント発行2023年5月9日(火)
合格発表2023年6月9日(金) 12:00

詳細は以下の公式情報も参考にしてください。

難易度

難易度:やさしい

独学で合格可能(合格率66%)

貿易実務検定には経験レベルに応じた試験(A級,B級,C級)が提供されています。

貿易実務検定C級は、貿易業務の初心者~定型業務ができる程度のスキルをもった方を対象にした基礎的な内容で、直近10回での平均合格率は 約 66.2% ほどであり、独学でも合格可能な試験です。

さわむら

つまり比較的 やさしい 簡単な部類の試験ということになりますね。

試験形式

オンライン Web試験

貿易実務検定C級の試験形式は以下の通りです。

試験はオンラインによるWeb試験で行われ「貿易実務」「貿易実務英語」の2科目で構成されています。

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項目内容
試験方法Web試験
試験構成
(科目/時間/配点)
1) 貿易実務(9:00~15:30の間で60分間)/ 150点
2) 貿易実務英語 (9:30~16:45の間で45分間)/ 50点
合格ライン2科目合計で 160点(80%)以上
受験料5,700円(税込6,270円)

他の一般的な試験との大きな違いとして、1) 貿易実務 2) 貿易実務英語ともに、定められた時間内であれば自分の好きなタイミングで試験を開始できるという点があります。ただし必ず 1) 2) の順番で受ける必要があります。

貿易実務 出題形式

第1科目「貿易実務」の出題形式は以下となります。

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問題出題形式問題数配点時間
1正誤(○×)式 20問30点15分
2選択式20問45点20分
3語群選択式10問30点10分
4三答択一式15問45点15分

ざっくりまとめると、問題数:65問制限時間:60分配点:150点、となります。

第1科目「貿易実務」は4つの問題に分かれており、各問題ごとに定められた制限時間内に解答する必要があります。 例えば 1. 正誤(○✕)式 / 制限時間15分において時間が5分あまったとしても、その時間を別の問題 2. 選択式 に割り当てるといったことはできません。

各問題は 必ず1~4の順番で問題を解く必要がありますが、貿易実務(9:00~15:30)の時間内であればどのタイミングで開始してもかまいません。また問題1~4を休みなく連続で解く必要はなく、途中で休憩を入れながら受けることも可能です。

例えば以下のような時間配分で受験することが可能です。

正誤(○✕)式
選択式
休憩
語群選択式
三答択一式

貿易実務英語 出題形式

第2科目「貿易実務英語」の出題形式詳細は以下となります。

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問題出題形式問題数配点時間
1語群選択式(英単語等の意味)20問20点20分
2三答択一式(英文和訳)10問20点15分
3三答択一式(英文解釈)2問10点10分

ざっくりまとめると、問題数:32問制限時間:45分配点:50点、となります。

制限時間や問題を解く順番についての考え方は基本的には第1科目「貿易実務」と同様です。

第1科目「貿易実務」の問題1~4が解答済みの状態であれば、第2科目「貿易実務英語」の時間内(9:30~16:45)で自分の好きなタイミングで試験を開始可能です。

出題範囲

出題範囲は以下の通りです。比較可能なのように A級, B級, C級 すべての範囲を載せています。

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科目内容A級B級C級
貿易実務貿易と環境
貿易経済知識
貿易の流れ
貿易金融
貿易書類
貿易法務
貿易税務
通関知識
貿易保険
外国為替
航空貨物
クレーム
マーケティング知識
貿易マーケティング
貿易実務英語商業英単語
英文解釈
英作文

再チャレンジ制度

貿易実務検定のWeb試験で不合格となった場合、次回実施の試験に限り無料で再受験が可能です。

無料で再受験可能な回数は1回のみで、過去に再チャレンジ制度を利用したことがある場合は利用できません。

再チャレンジ制度の概要

貿易実務検定®をWeb試験で受験し、万が一不合格になった方は、次回実施の検定試験(同じ級)のみ無料で受験できる制度です。

再チャレンジで受験できる回数は一回のみです。再チャレンジ制度を利用しての受験にさらに重ねて利用することはできません。

試験欠席者および無回答の方には適用しません(制度趣旨より)。

再チャレンジ制度で申し込まれた場合でも試験の延期や振替はできません。

https://www.boujitsu.com/apply/retry_apply

科目免除制度

貿易実務検定C級では、特定の条件を満たすことで再受験時に 貿易実務英語 科目を免除とすることが可能です。

免除とするための条件は以下の通りです。

  • 貿易実務英語 科目に 80% 以上の成績をおさめている

この条件を満たしていれば、不合格となった試験から1年間は貿易実務英語科目を免除することが可能です。再受験時に何もしなくても免除されるわけではなく、試験申込時に免除番号を記入して免除申請を行う必要があります。

試験対策

勉強時間

初心者:100時間
経験者:20時間

初心者の場合、勉強時間として最低でも 100時間 程度は想定しておきましょう。

実務経験者の場合は、20時間 程度の勉強時間を確保できれば合格は難しくありません。私の場合はある程度実務経験があったため、期間としては2週間、20時間程度の勉強時間で合格することができました。

勉強法

公式テキストで
基礎知識を身につける

最新貿易実務ベーシックマニュアル(改訂4版)
最新貿易実務ベーシックマニュアル(改訂4版)

出題範囲を見てもらえばわかるように、 貿易実務検定C級 はきわめて広い範囲から問題が出題されます。そのため、まずは公式テキストを読み基礎知識を身に着けることからはじめましょう。貿易実務の一連の流れをイメージして理解できるようになることが大切です。

テキストは公式サイトの「テキスト・問題集」ページにある「最新貿易実務ベーシックマニュアル(改訂4版)」を利用します。似たような名前で「貿易実務アドバンストマニュアル(第3版)」というものがありますが、こちらは貿易実務検定B級・A級用のテキストとなるため間違えないようにしましょう。

最新貿易実務ベーシックマニュアル(改訂4版)
引用元:https://www.boujitsu.com/item/materials

特に貿易実務経験のない初心者の場合、信用状、インコタームズ、といった部分は聞き慣れない内容で理解が難しいと思いますが、この部分をしっかり理解できるようにしましょう。

貿易実務経験者であればテキストをすべて熟読する必要はありませんが、テキストの索引を確認して自分の知らない用語を逆引きし、関連する箇所の知識を補うようにするのが効率のよい勉強法です。

公式の過去問を解き
理解を深める

一通り公式テキストを読み込んだあとは過去問を解いてみましょう。過去問で間違った問題については関連する箇所をテキストで読み返すというサイクルを繰り返し、貿易実務検定の出題形式に慣れつつ理解を深めていきます。

実際の試験では過去問と類似形式の出題が多くあるため、過去問対策を行うことが合格への近道となります。

過去問は公式サイトの 「テキスト・問題集」ページの「貿易実務検定C級本試験問題」より購入可能です。

貿易実務検定C級本試験問題
引用元:https://www.boujitsu.com/item/materials

過去問1回分ごとに税込み1,430円必要となります。私は直近の1回分のみ購入して対策を行いましたが、貿易実務経験者であれば1回分の過去問があれば問題ないと思います。

貿易実務英語対策

「貿易実務英語」科目については、貿易実務に関する知識だけではなく、ある程度の英語能力も必要となります。「貿易実務英語」科目についての対策は別途以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

まとめ

貿易実務検定C級Web試験 についてのまとめです。

  • 貿易実務初心者におすすめの試験
  • 2科目200点満点の80%以上で合格(合格率は約66%)
  • 公式テキスト&公式過去問による試験対策が推奨
  • 「貿易実務英語」科目については別途対策が必要

貿易実務検定C級は貿易実務関連の資格の中では比較的難易度が低く、それでいて貿易実務業務の基礎となる知識を習得できる非常におすすめの資格試験です。

ぜひ本記事の内容を参考にして試験にチャレンジしてみてください。

さわむら

みなさんのおすすめの勉強方法などがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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この記事を書いた人

沢村 千佳 沢村 千佳 貿易事務

貿易事務を 10年 ほどやっています。

これまでの経験を元に貿易事務や資格試験に関する情報を記事にしていきます。

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